防水(シーリング以外)

<防水(シーリング以外)>

防水工事の品質について解説します。防水には屋根面の防水のように面的な部分の防水と,シーリングといって隙間をつめる防水があります。ここでは,面的な防水を取り上げます。

防水は,防水材料単体で存在するのではなく,様々な防水材料を組み合わせて「水を止める」という役割を果たします。つまり,防水工法があって,その防水工法を実現するために複数の防水材料を組み合わせます。主な防水工法は,次の5つです。

  • アスファルト防水
  • 改質アスファルトシート防水
  • 合成高分子系ルーフィングシート防水
  • 塗膜防水
  • ケイ酸質系塗布防水

最初は,「アスファルト防水」です。

「アスファルト防水」は溶融アスファルトとアスファルトルーフィング類を交互に積層して施工する防水工法です。通常,アスファルトで作った防水層の上に保護コンクリートを打設しますから,工事が終わればアスファルト自体は見えません。

これを適用できる下地は,現場打ち鉄筋コンクリートに限られます。

一口に「アスファルト防水」と言っても,さらに様々な工法があります。

  • 屋根保護防水密着工法(A-1)
  • _同_(A-2)
  • 屋根保護防水密着断熱工法(AI-1)
  • _同_(AI-2)
  • 屋根保護防水絶縁工法(B-1)
  • _同_(B-2)
  • 屋根保護防水絶縁断熱工法(BI-1)
  • _同_(BI-2)
  • 屋根露出防水絶縁工法(D-1)
  • _同_(D-2)
  • 屋内防水密着工法(E-1)
  • _同_(E-2)

上記は,国の標準仕様書に記されたもの(9.2)です。標準仕様書では,用いる材料の品質や施工の手順や守るべき仕様を細かく規定しています。各工法の後ろのカッコ書きの記号は国の標準仕様書における種別です。

次は,「改質アスファルトシート防水」です。

「改質アスファルトシート防水」は改質アスファルトシートをトーチバーナーを用いて施工する防水工法です。通常,露出防水です。

「アスファルト防水」では,適用できる下地は現場打ち鉄筋コンクリートと限定されていますが,「改質アスファルトシート防水」は,現場打ち鉄筋コンクリートに加えて,ALCパネル下地にもPCコンクリート下地にも適用できます(標準仕様書9.3.1)。

「改質アスファルトシート防水」の種別は次の2つです。

  • AS-1
  • AS-2

次は,「合成高分子系ルーフィングシート防水」です。

「合成高分子系ルーフィングシート防水」は,露出防水です。

この防水工法も,現場打ち鉄筋コンクリートに加えて,ALCパネル下地にもPCコンクリート下地にも適用できます(標準仕様書9.4.1)。

この「合成高分子系ルーフィングシート防水」には,工法として2種類,種別として5種類があります。これらの関係は次の通りです。

工法 種別 シート材
密着工法 S-F1 加硫ゴム系ルーフィングシート張り付け
S-F2 塩化ビニル樹脂系ルーフィングシート張り付け
機械的固定工法 S-M1 加硫ゴム系ルーフィングシートの固定金具による固定
S-M2 塩化ビニル樹脂系ルーフィングシートの固定金具による固定
S-M3 熱可塑性エラストマー系ルーフィングシートの固定金具による固定

次は,「塗膜防水」です。

「塗膜防水」は,屋根用塗膜防水材を用いるもので,適用できる下地は,現場打ち鉄筋コンクリートに限られます。

「塗膜防水」の種類と種別は次のとおりです。

種類 種別
ウレタンゴム系塗膜防水 X-1(絶縁工法)
X-2(密着工法)
ゴムアスファルト系塗膜防水 Y-1
Y-2(保護コンクリートあり)

「塗膜」と「塗布」がどう違うのかわかりませんが,「塗膜防水」に似たものに「ケイ酸質系塗布防水」があります。これは地下室の外壁の土に接する側に塗布して地下室内部に水がしみこまないようにすることに用いられます。



関連情報
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防水(シーリング以外)
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このページの公開年月日:2012年6月

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